南極の気象(2025年2月)


1.概 況

2月は、上旬は晴れの日が多かったが、中旬及び下旬は低気圧等の影響により雪やふぶきとなる日が多く、降雪の深さ月合計の大きい方から9位の31cmを記録した。
月平均気温や月平均風速は平年並みであった。
上旬は、大陸の高気圧の張り出しにより晴れの日が多かったが、8日には低気圧の接近に伴い、2月の降雪の深さ日合計の大きい方から5位の13cmを記録した。
中旬は、低気圧や気圧の谷の影響で曇りや雪の日が多かったが、気圧の傾きが小さく旬平均風速は小さかった。
下旬は、発達した低気圧がたびたび昭和基地に接近したため、ふぶきとなる日が多く、平年より旬平均風速が大きく、また旬平均気温も高かった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-2.5℃平均湿度71%
最高気温3.8℃(3日)平均雲量7.4
最低気温-10.0℃(18日)日照時間214.6h
平均風速7.0m/s全天日射量15.5MJ/㎡
最多風向NE )雪日数14日
最大風速28.9m/s(ENE 24日)霧日数1日
最大瞬間風速37.0m/s(ENE 24日)平均気圧(海面)985.6hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

データは こちら をご参照下さい。
月平均気温の累年値

月平均気温の累年値

データは こちら をご参照下さい。


4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



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