南極の気象(2025年1月)
1.概 況
1月は、晴れや曇りの日が多く、雪やふぶきの日が少なかった。
日平均気温が1.0℃を超える日が11日あり、16日には日最低気温が2.5℃までしか下がらず、通年の日最低気温の高い方から第2位を記録した。
上旬は、はじめ発達した低気圧の影響でふぶきの日がありブリザードとなったが、その後は大陸の高気圧の張り出しにより晴れの日が続いた。
3日のブリザードはB級ブリザードとなった。
中旬は、前半は引き続き高気圧の張り出しにより晴れの日が多く、後半は発達した低気圧が衰弱しながら接近したため雪が降る日は少なく、晴れの日が多かった。
期間中、暖気に覆われた中で低気圧が接近しさらに暖気が流入したため、気温がかなり高い日があった。
下旬は、前半は低気圧から延びる気圧の谷の影響で雪の日があったが、その後は高気圧の張り出しにより晴れの日が多かった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | 0.2℃ | 平均湿度 | 72% |
---|---|---|---|
最高気温 | 7.9℃(16日) | 平均雲量 | 6.8 |
最低気温 | -6.9℃(23日) | 日照時間 | 353.7h |
平均風速 | 5.0m/s | 全天日射量 | 25.1MJ/㎡ |
最多風向 | NE | 雪日数 | 9日 |
最大風速 | 27.5m/s(NE 3日) | 霧日数 | 3日 |
最大瞬間風速 | 33.2m/s(NE 3日) | 平均気圧(海面) | 985.1hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。

月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月下旬、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。