南極の気象(2014年10月)


1.概 況

1)上旬
昭和基地の北の海上を通過した低気圧や昭和基地に近づいた低気圧の影響などで雲が広がることも多かったが、
4日と10日に一時雪が降ったものの、期間を通じて天気の崩れはなく、晴や曇の日が多かった。
旬平均気温は、かなり低かった。旬間日照時間は、多かった。
2)中旬
期間前半は、昭和基地の北の海上を通過した低気圧の影響で雲が広がることはあったものの、晴の日が多かった。
期間後半は、期間の終わりは気圧の尾根に入り概ね晴れたが、低気圧の接近により雪の日が多かった。
18日は、発達した低気圧が接近してふぶきとなり、ブリザードとなった。
旬平均気温は、かなり低かった。旬間日照時間は、多かった。
3)下旬
昭和基地の北の海上を通過した低気圧や昭和基地に近づいた低気圧の影響などで雲が広がることもあったが、
21日と31日に雪が降ったものの、期間を通じて晴の日が多かった。旬平均気温は低かったが、
30日は北の海上の高気圧からの暖かい空気が入って-1.4℃まで気温が上昇し、10月の日最高気温の高い方からの七位の記録となった。
旬間日照時間は、かなり多かった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-16.7℃平均湿度66%
最高気温-1.4℃(30日)平均雲量6.3
最低気温-27.3℃(1日)日照時間306.7h
平均風速3.7m/s全天日射量15.8MJ/㎡
最多風向S雪日数8日
最大風速24.1m/s(NE 18日)霧日数1日
最大瞬間風速27.5m/s(NE 18日)平均気圧(海面)987.0hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

データは こちら をご参照下さい。
月平均気温の累年値

月平均気温の累年値

データは こちら をご参照下さい。


4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



このページのトップへ