火山名 吾妻山 火山の状況に関する解説情報 第2号 令和4年8月8日10時10分 仙台管区気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 7日19時50分頃、わずかな傾斜変動を伴う火山性微動が発生しました 。今後の火山活動の推移に留意してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 吾妻山では、7日19時50分頃に火山性微動が発生しました。これまで 観測した火山性微動に比べると、振幅は小さいものでしたが、継続時間は1 時間39分(速報値)と最も長いものでした。火山性微動が観測されたのは 、2022年3月28日以来です。 火山性微動の発生の前後で火山性地震の増加はありませんでした。 浄土平に設置している傾斜計では、火山性微動の発生に伴いわずかな大穴 火口方向(西)上がりの変動がみられましたが、現在は火山性微動発生前の 状態に概ね戻っています。 監視カメラによる観測では、特段の異常は認められません。 なお、吾妻山では、5月上旬頃から浄土平傾斜計で大穴火口方向(西)上 がりの緩やかな変化が継続している等、火山活動がわずかに高まっている可 能性がありますので、今後の火山活動の推移に留意してください。 2.防災上の警戒事項等 大穴火口や燕沢火口列周辺では、火山ガスの噴出が認められており熱活動 も継続していることから、火山灰や高温の土砂、熱水等が突発的に噴出する 可能性があります。また、硫黄平橋周辺でも火山ガスに注意が必要です。地 元自治体の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。