火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第22号
令和3年4月9日16時00分 気象庁

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 山頂火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒してくだ
さい。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 浅間山では、3月15日頃から浅間山の西側での膨張を示すと考えられる
わずかな傾斜変動が認められています。また、山体浅部を震源とする火山性
地震が増減を繰り返しながら引き続き発生しています。
 噴煙の状況は、白色の噴煙が時々火口縁上300から400mまで上がる
ことがありましたが、概ね火口縁上200m以下で推移しており、特段の変
化は認められていません。
 4月7日に実施した火山ガス観測では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量
は1日あたり700トン(前回3月31日、300トン)でした。火山ガス
放出量は1月、2月と比べ増加した状態で推移しています。
 浅間山では火山活動が高まっており、今後、山頂火口から概ね2kmの範
囲に影響を及ぼす小噴火が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 山頂火口から概ね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石や
火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立
ち入らないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
おそれがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、12日(月)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。