火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第19号
令和3年3月29日16時00分 気象庁

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 山頂火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒してくだ
さい。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 浅間山では、15日頃から浅間山の西側での膨張を示すと考えられるわず
かな傾斜変動が認められています。また、20日から23日にかけて、山体
浅部を震源とする火山性地震が増加し、その後も増減を繰り返しながら経過
しています。火山性地震の回数は、昨日(28日)は15回、本日(29日
)15時までは23回(速報値)です。
 噴煙の状況は、特段の変化は認められていません。昨日(28日)以降は
白色の噴煙が火口縁上200m以下で推移しています。
 浅間山では火山活動が高まっており、今後、山頂火口から概ね2kmの範
囲に影響を及ぼす小噴火が発生する可能性があります。

 浅間山では火山活動が高まっている状態ですが、火山活動に大きな変化が
認められない状況が継続していることから、火山の状況に関する解説情報の
発表日を毎日から、月曜日及び金曜日に切り替えます。

2.防災上の警戒事項等
 山頂火口から概ね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石や
火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立
ち入らないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
おそれがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、4月2日(金)16時頃に発表の予
定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。