火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第48号 令和2年6月8日21時35分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 桜島では、本日(8日)の現地調査で、4日02時59分の南岳山頂火口 で発生した爆発によるとみられる大きな噴石を、火口の南南西約3kmの地 点で確認しました。現在のところ、噴火活動がさらに活発化する兆候は認め られません。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 本日(8日)の鹿児島市東桜島町で実施した現地調査で、4日02時59 分の爆発によるとみられる大きな噴石を、火口より南南西約3kmの地点で 確認しました。噴石による落下痕は直径約6m、深さ約2mでした。 5日以降、島内に設置している傾斜計及び伸縮計では山体の隆起・膨張と 考えられる変化は見られておらず、現在のところ、噴火活動がさらに活発化 する兆候は認められません。 本日の現地調査の結果は、火山活動解説資料でお知らせする予定です。 2.防災上の警戒事項等 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るた め注意してください。 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため 注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生 する可能性がありますので留意してください。