火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第31号 令和元年9月30日16時00分 気象庁地震火山部 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警 戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 浅間山では、8月26日以降、噴火は発生していません。 9月14日以降、8月7日、25日の噴火前と同様に山体浅部を震源とす る低周波地震が減少し、やや高周波の地震が増加しています。また、火口周 辺の微小な地震が増加しています。山体浅部で不安定な状況が続いていると みられることから、再び小噴火が発生する可能性があるため、今後の火山活 動の推移に注意する必要があります。 なお、本日実施した火山ガス観測では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり 100トン(前回26日100トン)とやや少ない状態でした。噴煙の状況 は、白色噴煙が火口縁上概ね300m以下で推移しています。また、深部か らのマグマ上昇を示す山体深部を震源とする地震の増加や地殻変動は観測さ れていないことから、中噴火が発生する可能性は低いと考えられます。 2.防災上の警戒事項等 山頂火口から概ね2kmの範囲では、引き続き弾道を描いて飛散する大き な噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地 域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る おそれがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、10月4日(金)16時頃に発表の 予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。