火山名 御嶽山 火山の状況に関する解説情報 第1号
令和元年6月21日14時00分 気象庁地震火山部

**(見出し)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 御嶽山で、6月13日に実施した機動観測の結果をお知らせします。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 6月13日に実施した機動観測では、2014年に噴火が発生した剣ヶ峰
山頂の南西側の火口列の3つの活発な噴気孔のうち、東側の噴気孔では、噴
気の勢いや噴気温度が明瞭に低下していることを確認しました。なお、その
他の2つの噴気孔では、引き続き活発な噴気活動がみられ、温度の高い部分
が認められました。
 噴気活動や山頂直下付近の地震活動は緩やかな低下が続いており、火山活
動の静穏化の傾向が続いています。ただし、2014年に噴火が発生した火
口列の一部の噴気孔では、引き続き噴気が勢いよく噴出しており、火山灰等
のごく小規模な噴出が突発的に発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 噴気活動の活発な2つの噴気孔から概ね500mの範囲では、突発的な火
山灰等のごく小規模な噴出に注意が必要です。
 地元自治体等が行う立入規制等に留意し、登山する際はヘルメットを持参
するなどの安全対策をしてください。

 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。