火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第104号 平成30年10月23日09時40分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 昨日(22日)、九州地方整備局の協力により上空からの観測を実施しま した。21日から噴火が発生していますが、これまでの観測と比べて、新岳 火口周辺の地形等に特段の変化は認められませんでした。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 昨日、九州地方整備局の協力により実施した上空からの観測では、新岳火 口から火山灰を含む噴煙が上がっているのを確認しました。21日から噴火 が発生していますが、8月17日及び27日に実施した観測と比べて、新岳 火口周辺の地形等に特段の変化は認められませんでした。また、降灰の痕跡 は認められませんでした。 赤外熱映像装置による観測では、新岳火口及び新岳火口西側割れ目付近で 引き続き高温の熱異常域が認められました。 観測中は、火山ガスによる弱い臭気が認められました。 2.防災上の警戒事項等 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西 にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、23日(火)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。