火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第79号
平成30年8月24日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<噴火警報(噴火警戒レベル4、避難準備)が継続>
 新岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石及び火砕流に厳重な警戒(避難準備等の対応)をしてください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 口永良部島では、新岳火口付近のごく浅い場所を震源とする火山性地震が
増減を繰り返していた中で、8月15日に新岳の西側山麓のやや深い場所を
震源とする地震が36回発生しました。

 火山性地震は16日以降、2回以下で推移していましたが、21日は9回
発生しました。昨日(23日)は2回発生し、本日(24日)15時までは
発生していません。いずれも新岳火口付近のごく浅い場所を震源とするもの
です。

 8月以降、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が増加しています。

 15日に発生した火山性地震の震源は、2015年5月の噴火前(201
5年1月)に発生した地震と概ね同じ場所であると推定され、今後、火砕流
を伴う噴火が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 新岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石及び火砕流に厳重な警戒(避難準備等の対応)をしてください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、25日(土)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。