火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第63号
平成30年8月9日16時50分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 口永良部島では、昨日(8日)12時頃から21時頃にかけて火山性地震
が増加しました。本日(9日)は少ない状態ですが、今後の火山情報に注意
してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 口永良部島では、昨日(8日)12時頃から21時頃にかけて火山性地震
が増加しました。その後、1回(9日15時まで)と少ない状態です。火山
ガス(二酸化硫黄)の放出量は、これまでやや多い状態で経過しています。
 
 8月6日からの火山性地震の回数及び火山ガス(二酸化硫黄)の1日あた
りの放出量は以下のとおりです。なお、地震回数は速報値であり、精査の結
果、後日変更することがあります。

            地震回数 火山ガス(二酸化硫黄)
 8月6日        14回      500トン
   7日        13回      400トン
   8日        36回      400トン
   9日15時まで    1回      調査中

 火山活動がやや高まった状態となっています。このことから、本日(9日
)から明日(10日)まで、気象庁機動調査班(JMA-MOT)として職
員を派遣し、現地調査を実施しています。今後の火山情報に注意してくださ
い。 

2.防災上の警戒事項等
 新岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、新岳火口から西側の概ね2
kmの範囲では、火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけではなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降る
おそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、10日(金)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。