火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第34号 平成30年4月4日16時00分 福岡管区気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 阿蘇山では、孤立型微動の多い状態が続いています。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 孤立型微動は、2月までは1日あたり50回前後発生していましたが、3 月1日以降増加し、3月4日には1049回発生しました。その後、3月1 0日以降も1日あたり200回から400回程度と、依然として多い状態が 続いています。 火山性地震は少ない状態、火山性微動の振幅は小さい状態で経過していま す。 3月31日からの火山性地震の回数、孤立型微動の回数は以下のとおりで す。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります 。 火山性地震 孤立型微動 3月31日 40回 307回 4月 1日 26回 332回 2日 17回 365回 3日 35回 359回 4日15時まで 20回 180回 昨日(3日)実施した現地調査では、中岳第一火口内に緑色の湯だまりを 確認しました。土砂噴出は観測されていません。湯だまり表面の最高温度は 約68℃(前回3月26日、約67℃)で、湯だまり量は中岳第一火口底の 10割で前回(3月26日)から変化はありません。火山ガス(二酸化硫黄 )の放出量は1日あたり600トン(前回3月26日、700トン)とやや 少ない状態でした。 中岳第一火口では、本日(4日)、噴煙は白色で火口縁上300mまで上 がりました。 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。 2.防災上の警戒事項等 火口内で土砂や火山灰が噴出し、火口縁に影響を及ぼす可能性があります 。また、火口付近では火山ガスに注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、5日(木)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。