火山名 薩摩硫黄島 火山の状況に関する解説情報 第12号
平成30年4月2日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 薩摩硫黄島では、3月22日に火山性地震が増加しましたが、3月23日
以降は概ね少ない状態で経過しています。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 硫黄岳火口では、噴煙は白色で火口縁上600mまで上がりました。

 火山性地震は少ない状態で経過し、火山性微動は観測されていません。
 
 3月30日からの火山性地震及び火山性微動の回数は以下のとおりです。
なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

                 火山性地震   火山性微動
   3月30日            8回      0回
     31日            6回      0回
   4月 1日            4回      0回
      2日15時まで       3回      0回

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。また、火山ガスにも注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、6日(金)16時頃に発表の予定で
す。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。