火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第47号
平成30年3月25日10時17分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 本日(25日)、新燃岳でごく小規模な火砕流が発生しました。
 新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石、及び新燃岳火口から概ね2kmの範囲では火砕流に警戒してく
ださい。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 新燃岳では、本日(25日)08時45分に噴火が発生し、噴煙が火口縁
上2100mまで上がり、ごく小規模な火砕流が新燃岳火口の中心から西側
へおよそ800m流下しました。昨年(2017年)10月の噴火以降では
初めてです。

 また、本日07時35分に爆発的噴火が発生し、噴煙が火口縁上3200
mまで上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口の中心から800m
まで飛散しました。新燃岳で爆発的噴火が発生したのは3月15日以来です
。

 新燃岳では、活発な噴火活動が継続していることから、今後の火山情報に
注意してください。

2.防災上の警戒事項等
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から概ね3kmまで、火砕流が概
ね2kmまで達する可能性があります。そのため、火口から概ね3kmの範
囲では警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降る
おそれがあるため注意してください。
 2011年と同様に爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れ
るなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。また、地元自治体
等が発表する火山ガスの情報にも留意してください。
 なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性があり
ますので留意してください。

 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。