火山名　薩摩硫黄島　火山の状況に関する解説情報　第３号
平成３０年３月２０日１６時００分　福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

＊＊（見出し）＊＊
＜火口周辺警報（噴火警戒レベル２、火口周辺規制）が継続＞
　薩摩硫黄島では、１９日に火山性地震が増加しました。本日（２０日）は
減少しています。

＊＊（本　文）＊＊
１．火山活動の状況
　薩摩硫黄島では、振幅の小さな火山性地震が昨日（１９日）９３回発生し
、多い状態となりました。その後、火山性地震は減少し、本日（２０日）は
１５時までに１１回発生しています。

　３月１６日からの火山性地震及び火山性微動の回数は以下のとおりです。
なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　火山性地震　　　火山性微動
　　　３月１６日　　　　　　　　　　　１４回　　　　　　１回
　　　　　１７日　　　　　　　　　　　　８回　　　　　　０回
　　　　　１８日　　　　　　　　　　　１１回　　　　　　０回
　　　　　１９日　　　　　　　　　　　９３回　　　　　　０回
　　　　　２０日１５時まで　　　　　　１１回　　　　　　０回

　遠望観測では、本日は噴煙の状況は雲のため不明です。高感度の監視カメ
ラでは２月以降時々火映現象が観測されており、熱活動が高まっていると考
えられます。

　なお、現地調査については天候の回復を待って実施します。

２．防災上の警戒事項等
　火口から概ね１ｋｍの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。
　風下側では、降灰、風の影響を受ける小さな噴石及び火山ガスに注意して
ください。

　次の火山の状況に関する解説情報は、２１日（水）１６時頃に発表の予定
です。
　なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。