火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第102号
平成29年12月22日16時00分 気象庁地震火山部

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 12月18日から12月22日15時までの浅間山の活動状況をお知らせ
します。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 今期間、噴煙の状況は、火口縁上概ね400メートル以下で推移していま
す。夜間に高感度のカメラで、山頂火口の微弱な火映を観測しています。

 18日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日
あたり700トン(前回11日700トン)とやや多い状態でした。

 2015年4月下旬頃から増加している山頂直下のごく浅いところを震源
とする体に感じない火山性地震は、今期間やや少ない状態で経過しています
。
 火山性地震、火山性微動の発生回数(速報値を含む)は以下のとおりです
。
                火山性地震  火山性微動
 12月 18日          30回     0回
     19日          27回     2回
     20日          21回     0回
     21日          22回     0回
     22日(15時まで)    3回     0回

 山頂の南南西にある塩野山の傾斜計では、西または北西上がりのわずかな
変化が続いています。

 火山活動はやや活発な状態で経過しています。今後も火口周辺に影響を及
ぼす小規模な噴火が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね2キロメートルの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石
に警戒してください。
 登山者等は地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでく
ださい。
 また風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降
るため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、25日(月)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。