火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第18号 平成29年10月14日16時30分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 新燃岳では、活発な噴火活動が続いています。 新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する 大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 新燃岳では、活発な噴火活動が続いています。 本日(14日)08時23分頃に噴火が発生し、14時20分まで継続し ました。この間の噴煙の高さは最高で火口縁上2300mでした。新燃岳周 辺では、噴火に伴う鳴動が聞こえているとの情報がありました。 また、15時05分から噴火が発生し、灰白色の噴煙が火口縁上1000 mまで上がり雲に入りました。16時現在も噴火が継続中です。 今後も噴火の発生と停止を繰り返すことがあります。 本日、実施した聞き取りによる降灰調査の結果、鹿児島県の霧島市、曽於 市、宮崎県の小林市から日向市にかけて降灰を確認しています。 火山性微動は、08時23分の噴火発生後から振幅が増大し、12時頃か らやや小さくなりましたが、依然、消長を繰り返しながら継続しています。 地殻変動観測では、新燃岳の明瞭な山体膨張を示す傾斜変動は認められま せん。 2.防災上の警戒事項等 火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな 噴石や火砕流に警戒してください。 噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流 されて降るおそれがあるため注意してください。 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、15日(日)16時頃に発表の予定 です。 なお、噴煙が火口縁上2000m以上に上がった場合や、火山活動の状況 に変化があった場合には、随時お知らせします。