火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第55号
平成29年7月14日17時30分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 7月14日16時00分に発表した火山の状況に関する解説情報第54号
を訂正します。
 7月10日から7月14日15時までの口永良部島の活動状況をお知らせ
します。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 新岳火口では、白色の噴煙が最高で火口縁上300mまで上がりました。

 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていま
せん。

 7月10日以降の火山性地震の発生状況は以下のとおりです。なお、地震
回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

   7月10日       2回
     11日       1回
     12日       1回
     13日       0回
     14日15時まで  0回

 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。

 新岳火口付近のごく浅い地震の増加が時々みられることや、火山ガス(二
酸化硫黄)の放出量が2014年8月の噴火前よりもやや多い状態で経過し
ていることから、2015年5月29日と同程度の噴火が発生する可能性は
低くなっているものの、引き続き噴火の可能性があります。

<訂正箇所>
 「1.火山活動の状況」の噴煙の高さを、「100m」から「300m」
に訂正します。

2.防災上の警戒事項等
 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけ
ての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあ
るため注意してください。降雨時には土石流の可能性があるため注意してく
ださい。

  次の火山の状況に関する解説情報は、18日(火)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>