火山名 薩摩硫黄島 火山の状況に関する解説情報 第16号
平成29年2月17日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 2月13日から2月17日15時までの薩摩硫黄島の活動状況をお知らせ
します。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 薩摩硫黄島では、噴火は観測されていません。

 白色の噴煙は最高で火口縁上600mまで上がりました。

 火山性地震の回数は徐々に減少し、少ない状態で経過しています。火山性
微動は観測されていません。
 
 2月13日以降の火山性地震の発生状況は以下のとおりです。なお、地震
回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

  2月13日        4回
    14日        6回
    15日        1回
    16日        3回
    17日15時まで   6回

 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。

 火山性地震が1月3日からやや多い状態で経過していたことから、火口周
辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。また、火山ガスに注意してください。
 風下側では火山灰だけでなく、風の影響を受ける小さな噴石が遠方まで風
に流されて降るため注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、20日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>