火山名 薩摩硫黄島 火山の状況に関する解説情報 第12号
平成29年2月3日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 1月30日から2月3日15時までの薩摩硫黄島の活動状況をお知らせし
ます。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 薩摩硫黄島では、噴火は観測されていません。

 白色の噴煙は、最高で火口縁上600mまで上がりました。

 火山性地震は概ね少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されて
いません。

 1月30日以降の火山性地震の発生状況は以下のとおりです。なお、地震
回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

  1月30日       22回
    31日       20回
  2月 1日       16回
     2日       26回
     3日15時まで   7回

 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。

 火山性地震が1月3日からやや多い状態で経過していたことから、火口周
辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。
 風下側では降灰、風の影響を受ける小さな噴石及び火山ガスに注意してく
ださい。

  次の火山の状況に関する解説情報は、6日(月)16時頃に発表の予定で
す。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>