火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第25号
平成28年4月28日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 4月25日から28日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 桜島では、噴火活動が続いています。

 昭和火口では、爆発的噴火が2回発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴
石が、最大5合目(昭和火口より500から800m)まで達しました。

 南岳山頂火口では、噴火は観測されていません。

 火山性地震、火山性微動は少ない状態で経過しました。

 26日に東京大学大学院理学系研究科および気象庁が実施した現地調査で
は、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり300から400トン(
前回19日200トン)とやや少ない状態でした。 

 4月25日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のと
おりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあ
ります。

              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
    4月25日        4回     3回     0回
      26日        1回     0回     0回
      27日       16回     4回     2回
      28日(15時まで) 2回     0回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、5月2日(月)16時頃に発表の予
定です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>