火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第21号
平成28年4月15日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 4月11日から15日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。

 昭和火口では、噴火を7回観測しました。爆発的噴火は発生していません
。
 
 南岳山頂火口では、噴火は観測されていません。

 火山性地震は少ない状態で経過しました。
 噴火に伴う火山性微動が発生しています。

 14日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日
あたり100トン(前回5日200トン)と少ない状況でした。

 4月11日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のと
おりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあ
ります。

              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
    4月11日        6回     4回     0回
      12日       17回     6回     0回
      13日        8回     0回     0回
      14日        1回     0回     0回
      15日15時まで   0回     0回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、18日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>