火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第122号
平成27年10月30日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(10月26日から30日15時)  
 昭和火口では、30日にごく小規模な噴火が発生しました。

 南岳山頂火口では、噴火は観測されていません。

 火山性地震、火山性微動はともに少ない状態で経過しました。

 10月26日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下の
とおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することが
あります。

              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
   10月26日        0回     0回     0回
      27日        0回     0回     0回
      28日        0回     0回     0回
      29日        0回     0回     0回
      30日15時まで   2回     1回     0回

 桜島では低調な活動となっていますが、GNSS連続観測によると、姶良
カルデラの膨張は続いています。また、長期的には活発な噴火活動が続いて
きたことから、今後も活発な活動が継続すると考えられますので、火山活動
の推移に注意してください。

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、11月2日(月)16時頃に発表の
予定です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>