火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第118号
平成27年10月16日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(10月13日から16日15時)  
 昭和火口では、14日と15日にごく小規模な噴火が発生しました。

 南岳山頂火口では、噴火は観測されていません。

 火山性地震、火山性微動はともに少ない状態で経過しました。

 13日に実施した現地調査では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり70ト
ン(前回7日80トン)と少ない状態でした。 

 10月13日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下の
とおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することが
あります。

              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
   10月13日        3回     0回     0回
      14日        2回     2回     0回
      15日        2回     0回     0回
      16日15時まで   1回     0回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、19日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>