火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第112号
平成27年9月25日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(9月21日から25日15時) 
 桜島では、噴火活動が続いています。
 
 昭和火口では、ごく小規模な噴火が発生しましたが、爆発的噴火は発生し
ませんでした。

 南岳山頂火口では、ごく小規模な噴火が時々発生しました。

 20日(期間外)に産業技術総合研究所が実施した観測では、二酸化硫黄
の放出量は1日あたり80トン(前回9日200トン)と少ない状態でした
。

 火山性地震は少ない状態で経過しました。

 9月21日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のと
おりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあ
ります。

              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
   9月21日        36回     0回     0回
     22日         5回     1回     0回
     23日         3回     0回     0回
     24日        13回     0回     0回
     25日15時まで    3回     0回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、28日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>