火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第108号
平成27年9月11日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(9月7日から11日15時) 
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 昭和火口では、爆発的噴火が21回発生し、弾道を描いて飛散する大きな
噴石は最大4合目(昭和火口より800から1300m)まで達しました。

 南岳山頂火口では、噴火は観測されていません。

 9日に実施した現地調査では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり200ト
ン(前回4日400トン)と少ない状態でした。

 火山性地震は少ない状態で経過しました。噴火に伴う火山性微動が発生し
ています。

 9月7日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のとお
りです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあり
ます。

              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
   9月 7日        36回    16回     4回
      8日         8回     3回     2回
      9日         7回    12回     4回
     10日        31回    29回     8回
     11日15時まで   31回    13回     3回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、14日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>