火山名  口永良部島  火山の状況に関する解説情報  第246号
平成27年9月4日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<噴火警報(噴火警戒レベル5、避難)が継続>

1.火山活動の状況
(8月29日から9月4日15時)
 口永良部島では、火山活動の高まった状態が継続しています。
 新岳では、6月19日のごく小規模な噴火以降、噴火は観測されていませ
ん。

 遠望カメラによる観測では、本日(4日)は白色の噴煙が最高で火口縁上
200mまで上がっているのを確認しました。

 本日、気象庁が実施した現地調査では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり
200トン(前回8月22日200トン)とやや少ない状態でした。

 火山性地震は、本日は15時までに4回発生しています。
 火山性微動は観測されていません。

 8月29日以降の火山性地震の発生状況は以下の通りです。なお、地震回
数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

    8月29日          2回
      30日          1回
      31日          9回
    9月 1日          4回
       2日          4回
       3日          3回
       4日15時まで     4回

 今後も、5月29日と同程度の噴火が発生する可能性があります。

 火砕流の到達が予想される屋久島町口永良部島の居住地域では厳重な警戒
(避難等の対応)をしてください。

2.防災上の警戒事項等
 大きな噴石の飛散及び火砕流の流下が切迫している居住地域では、厳重な
警戒(避難等の対応)をしてください。
 屋久島町の避難等の指示に従ってください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため
注意してください。
 降雨時には土石流の可能性があるため注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、5日(土)10時頃に発表の予定で
す。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<噴火警報(噴火警戒レベル5、避難)が継続>