火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第105号
平成27年9月1日16時40分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(8月26日から9月1日15時) 
 桜島では、これまでの観測データの状況から以前の火山活動に戻っている
と判断し、本日(1日)16時00分、警戒が必要な範囲を昭和火口及び南
岳山頂火口から概ね3km以内から、概ね2km以内の範囲に縮小し、噴火
警戒レベルを4(避難準備)から3(入山規制)に引き下げました。

 昭和火口では、8月29日のごく小規模な噴火以降、噴火は観測されてい
ません。
 南岳山頂火口では、8月30日のごく小規模な噴火以降、噴火は観測され
ていません。

 8月26日以降の火山性地震、火山性微動の回数は以下のとおりです。な
お、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

                火山性地震   火山性微動
   8月26日           4回      0回
     27日           2回      0回
     28日           6回      4回
     29日           7回      5回
     30日           7回      0回
     31日           0回      0回
   9月 1日15時まで      2回      1回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、4日(金)16時頃に発表の予定で
す。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>