火山名 雌阿寒岳 火山の状況に関する解説情報 第33号 平成27年8月31日16時00分 札幌管区気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 1.火山活動の状況 雌阿寒岳では、火山活動が活発な状態で経過しています。 ポンマチネシリ火口付近の浅いところを震源とする、身体には感じない程 度の微小な火山性地震は、やや多い状態で推移しています。 また、ポンマチネシリ火口付近では、地熱域が拡大し噴気の勢いが増加し ているのが認められています。 全磁力連続観測によると、ポンマチネシリ96-1火口近傍の地下では、 2015年3月中旬以降熱活動が活発化している可能性があります。 7月26日以降の火山性地震の発生回数(速報値)は以下のとおりです。 火山性地震 7月26日から31日 482回 8月 1日から 7日 188回 8日から14日 254回 15日から21日 90回 22日から28日 29回 29日 12回 30日 8回 31日(15時まで) 4回 28日から本日(31日)にかけて、ポンマチネシリ96-1火口の噴煙 の高さは火口縁上200m以下で経過し、特段の変化は認められません。 火山性微動は観測されていません。また、地殻変動観測では特段の変化は みられません。 2.防災上の警戒事項等 ポンマチネシリ火口から約500mの範囲では、ごく小さな噴火に伴う弾 道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では火山灰や小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意 してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、9月4日(金)16時頃に発表の予 定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>