火山名  口永良部島  火山の状況に関する解説情報  第187号
平成27年8月6日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<噴火警報(噴火警戒レベル5、避難)が継続>

1.火山活動の状況
(7月31日から8月6日15時)
 口永良部島では、火山活動の高まった状態が継続しています。
 新岳では、6月19日のごく小規模な噴火以降、噴火は観測されていませ
ん。

 遠望カメラによる観測では、本日(6日)山頂付近は雲のため噴煙の状況
は不明です。

 火山性地震は、本日07時頃から増加し、15時までに23回と、多い状
態となっています。
 火山性微動は観測されていません。

 7月31日以降の火山性地震の発生状況は以下の通りです。なお、地震回
数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

    7月31日          1回
    8月 1日         22回
       2日         14回
       3日         33回
       4日          1回
       5日          3回
       6日15時まで    23回

 ※口永良部島では、停電及び通信障害により、欠測となっている地震計が
あり、検知力が低下しています。このため、7月21日にさかのぼって、計
数基準を見直しています。

 今後も、5月29日と同程度の噴火が発生する可能性があります。

 火砕流の到達が予想される屋久島町口永良部島の居住地域では厳重な警戒
(避難等の対応)をしてください。

2.防災上の警戒事項等
 大きな噴石の飛散及び火砕流の流下が切迫している居住地域では、厳重な
警戒(避難等の対応)をしてください。
 屋久島町の避難等の指示に従ってください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため
注意してください。
 降雨時には土石流の可能性があるため注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、7日(金)10時頃に発表の予定で
す。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<噴火警報(噴火警戒レベル5、避難)が継続>