火山名 御嶽山 火山の状況に関する解説情報 第69号 平成27年7月17日16時00分 気象庁地震火山部 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 1.火山活動の状況 (7月10日から7月17日15時までの御嶽山の活動状況) 御嶽山の火山活動は低下してきており、昨年(2014年)9月27日と 同程度、またはそれを上回る規模の噴火が発生する可能性は低くなっていま す。 一方、火口列からの噴煙活動や地震活動が続いています。このことから、 今後も小規模な噴火が発生する可能性があります。 遠望カメラによる観測では、噴煙は白色で、火口縁上600メートル以下 で推移しています。 地殻変動観測では、火山活動の高まりを示す変化は観測されていません。 火山性地震の回数(速報値)は以下のとおりです。いずれも体に感じない 程度の微小な火山性地震です。 火山性地震 7月10日 3回 7月11日 4回 7月12日 2回 7月13日 2回 7月14日 2回 7月15日 2回 7月16日 0回 7月17日(15時まで) 0回 火山性微動は観測されていません。 2.防災上の警戒事項等 火口から概ね1キロメートルの範囲では、小規模な噴火に伴う弾道を描い て飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、24日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>