火山名 御嶽山 火山の状況に関する解説情報 第64号 平成27年6月15日18時30分 気象庁地震火山部 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 火山噴火予知連絡会の検討結果 本日(15日)、第132回火山噴火予知連絡会が開催され、御嶽山の火 山活動について検討を行い、結果を以下のとおりとりまとめました。 御嶽山の火山活動に関する検討結果 御嶽山の火山活動は低下した状態が継続しています。噴煙活動や地震活動 は続いており、今後も火口周辺に影響を与える小規模な噴火が発生する可能 性はあります。 御嶽山では、昨年(2014年)10月中旬以降、噴火は観測されていま せん。噴煙は噴火直後に比べて減少した状態で経過しています。火山性微動 は昨年12月以降観測されていません。 火山性地震は減少していますが、昨年8月以前の状態には戻っていません 。 地殻変動観測では、火山活動の高まりを示す変化は観測されていません。 以上のように、御嶽山の火山活動は低下した状態が続き、昨年10月中旬 以降噴火が発生していないことから、昨年9月27日と同程度の噴火の可能 性は低下していると考えられます。しかしながら、弱いながらも噴煙活動や 地震活動が続いていることから、昨年9月27日よりも規模の小さな噴火が 今後も突発的に発生する可能性は否定できません。 火口周辺では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してく ださい。風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してくださ い。 2.防災上の警戒事項等 火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな 噴石と火砕流に警戒してください。これに加えて南西側(地獄谷方向)では 火口から概ね2.5kmまで火砕流に警戒してください。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。ま た、降雨時には土石流の可能性がありますので注意してください。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>