火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第42号 平成27年5月23日10時45分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 【臨時】 1.火山活動の状況 口永良部島では、本日(23日)07時頃から島内を震源とする地震が多 い状態となっています。08時00分に発生した地震では、屋久島町口永良 部島で震度3を観測しました。震度1以上を観測したのは2015年1月2 4日以来です。火山性微動は観測されていません。 本日、気象庁機動調査班(JMA−MOT)が実施した現地調査では、新 岳火口からの活発な噴煙や同火口の西側割目付近からの噴気を引き続き確認 しました。新岳火口西側部分の熱異常域は引き続き認められました。 以上のように火山活動の高まりがみられており、今後爆発力が強い噴火や 規模の大きな噴火に移行する可能性があります。 本日(23日)の火山性地震の発生回数は以下のとおりです(速報値を含 む)。 火山性地震 00〜06時 0回 07時 2回 08時 11回 09時 0回 10時まで 0回 2.防災上の警戒事項等 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石に警戒してください。 向江浜地区から新岳の南西にかけて、火口から海岸までの範囲では火砕流 に警戒してください。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがある ため注意してください。 降雨時には土石流の可能性があるため注意してください。 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>