火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第28号 平成27年3月31日10時30分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 本日(31日)07時27分に桜島島内を震源とする震度1の地震(マグ ニチュード2.6:速報値)が発生しました。桜島島内を震源とする地震で 、震度1以上を観測したのは、2012年4月28日の震度1の地震(マグ ニチュード1.6:確定値)以来です。 大隅河川国道事務所の有村観測坑道及び京都大学防災研究所のハルタ山観 測総合坑道に設置している傾斜計及び伸縮計では、1月1日頃から山体の膨 張と考えられる変化が継続しています。 この膨張が解消されると、2012年7月24日及び2013年8月18 日以上の多量の火山灰を噴出する噴火が発生する可能性があります。 桜島では、活発な火山活動が続いています。 今後の火山活動の状況に留意願います。 3月30日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値) は以下のとおりです。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 3月30日 41回 20回 4回 3月31日(6時まで) 29回 3回 2回 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ れて降るため注意してください。 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>