火山名  御嶽山  火山の状況に関する解説情報  第48号
平成27年2月27日16時00分  気象庁地震火山部

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(2月20日から2月27日15時までの御嶽山の活動状況)

 御嶽山の火山活動は引き続き低下してきており、昨年(2014年)9月
27日と同程度、またはそれを上回る規模の噴火が発生する可能性は低くな
っています。一方、火口列からの噴煙活動や地震活動が続いていることから
、今後も小規模な噴火が発生する可能性があります。
 25日に実施した火山ガス観測では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり約
100トン(速報値)でやや少ない状態が続いています。
 今期間の遠望カメラによる観測では、噴煙は白色で、火口縁上100mか
ら700mの高さで推移しています。

 傾斜計などの観測データに特段の変化はみられません。
 
 火山性地震の回数(速報値)は以下のとおりです。いずれも体に感じない
程度の微小な火山性地震です。

             火山性地震
  2月20日         2回
  2月21日         3回
  2月22日         0回
  2月23日         4回
  2月24日         1回
  2月25日         2回
  2月26日         5回
  2月27日(15時まで)  4回
 
 火山性微動は観測されていません。

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね3kmの範囲では大きな噴石の飛散と火砕流に警戒してくだ
さい。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそ
れがあるため注意してください。
  また、降雨時には土石流の可能性がありますので注意してください。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>