火山名  口永良部島  火山の状況に関する解説情報  第42号
平成26年10月31日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(10月27日から10月31日15時)
 口永良部島では、噴火は発生しませんでしたが、火山活動の高まった状態
が継続しています。

 遠望観測では、白色の噴煙が火口縁上200mまで上がりました。
 火山性地震及び火山性微動は観測されませんでした。
 地殻変動観測では、特段の変化は認められません。

 10月27日からの火山性地震、火山性微動の回数(速報値)は以下のと
おりです。
 
               火山性地震   火山性微動
  10月27日         0回      0回
  10月28日         0回      0回
  10月29日         0回      0回
  10月30日         0回      0回
  10月31日(15時まで)  0回      0回

2.防災上の警戒事項等
 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石に警戒してください。
 向江浜地区から新岳の南西にかけて、火口から海岸までの範囲では火砕流
に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあ
るため注意してください。
 降雨時には土石流の可能性があるため注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、11月4日(火)16時頃に発表の
予定です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>