火山名  御嶽山  火山の状況に関する解説情報  第175号
平成26年10月19日16時00分  気象庁地震火山部

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
 御嶽山では、火山活動の高まった状態が継続しています。

 遠望カメラによる観測では、15時50分現在、噴煙は白色で、高さは火
口縁上600メートルで直上に上がっています。
 火山性微動は、検知できない大きさになった10月7日以降は観測されて
いません。
 傾斜計などの観測データに特段の変化はみられません。
 
 火山性地震の回数(速報値)は以下のとおりです。いずれも体に感じない
程度の微小な火山性地震です。

                   火山性地震
  10月18日 00時から24時    10回
  10月19日 00時から12時     4回
  10月19日 12時から15時     0回

 ※過去の回数については、火山活動解説資料でご確認ください。

2.防災上の警戒事項等
 御嶽山では、今後も噴火が発生する可能性があります。
 火口から4キロメートル程度の範囲では大きな噴石の飛散や火砕流に警戒
してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそ
れがあるため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流の可能性がありますので
注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、明日(20日)08時頃に発表の予
定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>