火山名  御嶽山  火山の状況に関する解説情報  第167号
平成26年10月17日09時00分  気象庁地震火山部

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
 御嶽山では、火山活動の高まった状態が継続しています。

 遠望カメラによる観測では、08時50分現在、噴煙の状況は山頂付近に
雲がかかり不明です。
 9月27日の噴火前から連続して発生していた火山性微動は、検知できな
い程度の大きさになっています。
 傾斜計などの観測データに特段の変化はみられません。
 
 火山性地震の回数(速報値)は以下のとおりです。いずれも体に感じない
程度の微小な火山性地震です。

                   火山性地震
  10月15日 00時から24時    10回
  10月16日 00時から24時     3回
  10月17日 00時から01時     0回
  10月17日 01時から02時     1回
  10月17日 02時から03時     0回
  10月17日 03時から04時     1回
  10月17日 04時から05時     1回
  10月17日 05時から06時     0回
  10月17日 06時から07時     1回
  10月17日 07時から08時     0回
    
 ※過去の回数については、火山活動解説資料でご確認ください。

2.防災上の警戒事項等
 御嶽山では、今後も噴火が発生する可能性があります。
 火口から4キロメートル程度の範囲では大きな噴石の飛散や火砕流に警戒
してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るおそれがあるため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流の可能性がありますので
注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、本日(17日)12時頃に発表の予
定です。なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせしま
す。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>