火山名  御嶽山  火山の状況に関する解説情報  第140号
平成26年10月14日00時00分  気象庁地震火山部

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
 御嶽山では、火山活動の高まった状態が継続しています。

 遠望カメラによる観測では、23時50分現在、噴煙の状況は視界不良の
ため不明です。
 9月27日の噴火前から連続して発生していた火山性微動は、検知できな
い程度の大きさになっています。
 傾斜計などの観測データに特段の変化はみられません。

 火山性地震の回数(速報値)は以下のとおりです。いずれも体に感じない
程度の微小な火山性地震です。

                     火山性地震
  10月11日 00時から24時       8回
  10月12日 00時から24時       8回
  10月13日 00時から12時       7回
  10月13日 12時から13時       0回
  10月13日 13時から14時       1回
  10月13日 14時から15時       0回
  10月13日 15時から16時       1回
  10月13日 16時から17時       1回
  10月13日 17時から18時       1回
  10月13日 18時から19時       0回
  10月13日 19時から20時       1回
  10月13日 20時から21時       0回
  10月13日 21時から22時       0回
  10月13日 22時から23時       0回
  
 ※過去の回数については、火山活動解説資料でご確認ください。

2.防災上の警戒事項等
 火口から4キロメートル程度の範囲では大きな噴石の飛散や火砕流に警戒
してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るおそれがあるため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流の可能性がありますので
注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、本日(14日)03時頃に発表の予
定です。なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせしま
す。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>