火山名  御嶽山  火山の状況に関する解説情報  第103号
平成26年10月9日09時00分  気象庁地震火山部

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
 御嶽山では、火山灰を噴出するような噴火が継続していると推定されます
。

 9月27日の噴火前から連続して発生していた火山性微動は、検知できな
い程度の大きさになっています。
 噴煙の高さは、08時50分現在、山頂付近に雲がかかり不明です。
 傾斜計などの観測データに特段の変化はみられません。

 7日00時から本日(9日)08時までの火山性地震の回数(速報値)は
以下のとおりです。いずれも体に感じない程度の微小な火山性地震です。

 ※9月27日から10月6日までの回数については、昨日(8日)16時
発表の火山活動解説資料でご確認ください。

                     火山性地震
  10月7日 00時から24時       13回
  10月8日 00時から24時       15回
  10月9日 00時から01時        0回
  10月9日 01時から02時        0回
  10月9日 02時から03時        1回
  10月9日 03時から04時        1回
  10月9日 04時から05時        0回
  10月9日 05時から06時        0回
  10月9日 06時から07時        0回
  10月9日 07時から08時        0回

2.防災上の警戒事項等
 御嶽山では、火口から4キロメートル程度の範囲では大きな噴石の飛散や
火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るおそれがあるため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流の可能性がありますので
注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、本日(9日)12時頃に発表の予定
です。なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします
。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>