火山名 御嶽山 火山の状況に関する解説情報 第88号 平成26年10月7日12時00分 気象庁地震火山部 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 御嶽山では、火山灰を噴出するような噴火が継続しています。 9月27日の噴火前から連続して発生していた火山性微動は、検知できな い程度の大きさになっています。 噴煙の高さは、11時50分現在、火口縁上約500メートルで南東に流 れています。 傾斜計などの観測データに特段の変化はみられません。 本日(7日)午前6時頃から陸上自衛隊の強力で実施した上空からの観測 によると、剣ヶ峰山頂の南西側の火口列からは白色の噴煙が勢いよく火口上 およそ400メートルまで上がり、ときおり火山灰混じりの灰白色の噴煙が 認められました。ヘリコプターの機内では、硫化水素臭が認められました。 なお、前回(28日)実施した上空からの観測以降に火山灰を広範囲に噴 出、または大きな噴石を飛散させるような噴火が発生した痕跡は認められま せんでした。 27日11時から7日11時までの火山性地震の回数(速報値)は以下の とおりです。いずれも体に感じない程度の微小な火山性地震です。 火山性地震 9月27日 11時から24時 483回 9月28日 00時から24時 131回 9月29日 00時から24時 53回 9月30日 00時から24時 56回 10月1日 00時から24時 35回 10月2日 00時から24時 16回 10月3日 00時から24時 27回 10月4日 00時から24時 25回 10月5日 00時から24時 18回 10月6日 00時から24時 23回 10月7日 00時から06時 5回 10月7日 06時から07時 1回 10月7日 07時から08時 0回 10月7日 08時から09時 0回 10月7日 09時から10時 0回 10月7日 10時から11時 0回 2.防災上の警戒事項等 御嶽山では、火口から4キロメートル程度の範囲では大きな噴石の飛散や 火砕流に警戒してください。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ れて降るおそれがあるため注意してください。 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ るため注意してください。また、降雨時には土石流の可能性がありますので 注意してください。 今後、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>