火山名  御嶽山  火山の状況に関する解説情報  第29号
平成26年9月30日09時00分  気象庁地震火山部

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
 御嶽山では、噴火が継続しています。

 27日11時41分頃から発生している火山性微動は現在も継続していま
す。微動の振幅が、29日19時20分頃からやや大きくなり、30日01
時15分頃からは一時小さくなりましたが、06時12分頃から再びやや大
きくなり現在も続いています。
 傾斜計などの観測データに特段の変化はみられません。
 噴煙の高さは、08時50分現在、火口縁上約400メートルで東に流れ
ています。
 
 27日11時から30日08時までの火山性地震の回数(速報値)は以下
のとおりで、火山性地震の多い状態が続いています。

                     火山性地震
  9月27日 11時から24時      384回
  9月28日 00時から24時      131回
    9月29日 00時から24時       46回
  9月30日 00時から01時        1回
  9月30日 01時から02時        3回
  9月30日 02時から03時        3回
  9月30日 03時から04時        7回
  9月30日 04時から05時        4回
  9月30日 05時から06時        6回
  9月30日 06時から07時        2回
  9月30日 07時から08時        2回

2.防災上の警戒事項等
 御嶽山では、火口から4キロメートル程度の範囲では大きな噴石の飛散や
火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るおそれがあるため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流の可能性がありますので
注意してください。

 今後、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>