火山名  口永良部島  火山の状況に関する解説情報  第28号
平成26年9月16日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(9月12日から9月16日15時)
 口永良部島では、噴火は発生しませんでした。

 遠望観測では、白色の噴煙が火口縁上600mまで上がりました。
 12日に実施した現地調査では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり、30
0トン(前回8月29日400トン)と噴火前に比べ多い状態が続いていま
す。
 火山性地震を2回観測しました。火山性微動は観測されませんでした。
 地殻変動観測では、特段の変化は認められません。

 9月12日からの火山性地震、火山性微動の回数(速報値)は以下のとお
りです。

               火山性地震   火山性微動
  9月 12日          1回      0回
  9月 13日          0回      0回
  9月 14日          1回      0回
  9月 15日          0回      0回
  9月 16日(15時まで)   0回      0回

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。
 向江浜地区から新岳の南西にかけて、火口から海岸までの範囲では火砕流
に警戒してください。
 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。
 降雨時には土石流の可能性がありますので注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、19日(金)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>