火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第39号
平成26年5月16日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(5月12日から5月16日15時)
 桜島では、噴火活動が続いています。
 
 昭和火口では、12日22時29分に爆発的噴火が発生しました。弾道を
描いて飛散する大きな噴石が3合目(昭和火口より1300から1800m
)まで達し、噴煙の高さは火口縁上1600mでした。また、同火口では、
夜間に高感度カメラで確認できる程度の微弱な火映を13日から14日にか
けて観測しました。

 南岳山頂火口では、噴火は発生しませんでした。

 火山性地震は少ない状態で経過しました。噴火に伴う火山性微動が発生し
ています。

 5月12日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)
は以下のとおりです。
              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
  5月12日         3回     5回     1回
  5月13日         6回     0回     0回
  5月14日         6回     0回     0回
  5月15日         9回     1回     0回
  5月16日(15時まで)  0回     1回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、19日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>