火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第6号
平成26年1月24日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(1月20日から1月24日15時)
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。

 昭和火口では、爆発的噴火が3回発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴
石が4合目(昭和火口より800から1300m)まで達しました。22日
10時16分の爆発的噴火では、ごく小規模な火砕流が発生し、昭和火口の
南東側へ約500m流下しました。昭和火口で火砕流が発生したのは201
3年10月20日以来です。鹿児島市消防局中央消防署桜島西分遣隊による
と、この噴火に伴い、桜島島内の鹿児島市有村町付近(昭和火口から南側約
3km)で、最大約1cmの小さな噴石(火山れき)が確認されました。ま
た、鹿児島市消防局中央消防署桜島東分遣隊によると、22日14時37分
の爆発噴火に伴い、鹿児島市有村町の有村溶岩展望所付近で、最大約3cm
の小さな噴石(火山れき)が確認されました。
 
 南岳山頂火口では、噴火は発生しませんでした。

 火山性地震は少ない状態で経過しました。噴火に伴う火山性微動が発生し
ています。

 1月20日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)
は以下のとおりです。
              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
  1月20日        10回    10回     0回
  1月21日         6回    16回     0回
  1月22日        12回     5回     3回
  1月23日         1回     1回     0回 
  1月24日(15時まで)  0回     0回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、27日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>