火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第85号
平成25年10月18日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(10月15日から10月18日15時)
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 昭和火口では、爆発的噴火が7回発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴
石が4合目(昭和火口より800から1300m)まで達しました。
 15日11時36分の爆発的噴火に伴い、桜島島内の鹿児島市東桜島町(
昭和火口から南西側約3.5km)では、最大約3cmの小さな噴石(火山
れき)を確認しました。
 
 南岳山頂火口では、噴火は発生しませんでした。

 火山性地震は少ない状態で経過しました。噴火に伴う火山性微動が発生し
ています。

 10月15日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値
)は以下のとおりです。
              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
 10月15日        22回    28回     4回
 10月16日        23回    36回     1回
 10月17日        30回    22回     2回
 10月18日(15時まで) 35回    22回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るおそれがあるため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、21日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>