火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第68号
平成25年8月19日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(8月16日から8月19日15時)
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 昭和火口では、爆発的噴火が15回発生しました。18日16時31分の
爆発的噴火では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が3合目(昭和火口より
1300から1800m)まで達し、小規模な火砕流が火口の南東側に約1
km流下しました。この噴火に伴い、多量の噴煙が火口縁上5000mまで
上がり、北西方向に流れました。また、同火口では夜間に高感度カメラで明
瞭に見える火映を16日に観測しました。

 南岳山頂火口では、16日にごく小規模な噴火が発生しました。

 火山性地震は18日にやや多くなりましたが、それ以外は少ない状態で経
過しました。噴火に伴う火山性微動が発生しています。

 8月16日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)
は以下のとおりです。
            火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
 8月16日        38回     5回     6回
 8月17日        30回    13回     6回
 8月18日        62回     5回     2回
 8月19日(15時まで)  7回     3回     1回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るおそれがあるため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、23日(金)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>