火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第101号
平成24年12月7日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(12月3日から12月7日15時)
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 昭和火口では、爆発的噴火が9回発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴
石が4合目(昭和火口より800から1300m)まで達しました。
   
 南岳山頂火口では、6日にごく小規模な噴火が発生しました。

 4日に実施した現地観測では、二酸化硫黄の平均放出量は1日あたり13
00トン(前回11月19日、2100トン)とやや多い状態でした。

 火山性地震は概ね少ない状態で経過しました。噴火に伴う火山性微動が発
生しています。

 12月3日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)
は以下のとおりです。
             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
 12月 3日        18回    19回     0回
 12月 4日        52回    41回     1回
 12月 5日        43回    24回     2回
 12月 6日        45回    22回     4回
 12月 7日(15時まで) 22回    11回     2回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るおそれがあるため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、10日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>