火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第42号
平成24年5月24日10時30分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
 桜島は、活発な噴火活動が続いています。
 昭和火口では、23日14時54分と24日04時29分に爆発的噴火が
発生し、やや多量の噴煙が火口縁上3500mまで上がりました。噴煙が火
口縁上3000mを超えたのは、平成23年4月4日以来です。また、24
日04時29分の爆発的噴火では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が3合
目(昭和火口より1300から1800m)まで達しました。
 これらの爆発的噴火による火砕流の発生はありません。

 火山性地震、火山性微動の発生状況に特段の変化はなく、地殻変動観測に
も規模の大きな噴火の兆候は認められません。

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では降灰及び遠方でも風に流されて降る小さな噴石(火山れき)に
注意が必要です。
 また、爆発的噴火に伴う大きな空振や、降雨時には土石流に注意が必要で
す。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>